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SONY α6400実写レビュー。上級機に匹敵するAF性能や新機能を実際に使って徹底解剖

ライター

Atsushi Yoshioka

更新日2025/04/22

SONY α6400 レビュー

2019年最初のミラーレス一眼カメラとして2月22日に発売されたSONY α6400。

ソニーではα7シリーズなど、フルサイズセンサーを搭載した高級ミラーレス一眼カメラの開発を積極的に進めており、α6000番台シリーズであるAPS-Cセンサーを搭載したエントリーモデルの開発はここ数年停滞しているところでした。

今回ご紹介するα6400は、位置づけとしてエントリーモデルとして2016年3月に発売となったα6300の後継機として、約3年の時を経てリニューアルされました。

※今回ご紹介している作例画像は全てJPEGでの記録をそのまま掲載しています。

長年の時を経てエントリーミラーレス一眼がリニューアル

SONY α6400 最新モデル

α6400発売の前年である2018年はカメラ界にとって激動の1年だったように感じます。

これまであまりミラーレス一眼の開発に積極的でなかったカメラ大手2社であるキヤノンニコンがミラーレス一眼市場において本格的に動き出しました。

フルサイズミラーレス一眼が注目を浴びているカメラ界ですが、これからカメラをはじめる方などのビギナー層には今なおエントリークラスのミラーレス一眼が売り上げを伸ばしています。

2019年最新おすすめミラーレス一眼カメラ5選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – RentioPress

キヤノンではEOS Kiss Mを発売したことでシェアを順調に伸ばしていますが、ソニーに関してはここ数年でエントリークラスのモデルは発売されておらず、他社と比較して一歩後退している状況でした。

その状況を打開すべく、満を持して2019年2月22日に発売となったのがSONY α6400です。

従来モデルα6300の発売から約3年の時を経て、後継機として待望の最新エントリーミラーレス一眼カメラが誕生しました。

フルサイズミラーレスで培った技術力がソニーの強み

すっかりミラーレス一眼カメラの知名度が上がり、様々なモデルが販売されている現状ですが、ミラーレス一眼カメラの開発に関してソニーは長年の経験と、培った技術力で他メーカーを圧倒します。

ソニーフルサイズ一眼の選び方!2019年最新ラインナップ10機種を比較して徹底解説 – RentioPress

長年の開発で培った技術

これまでキヤノン、ニコンのデジタルカメラ大手2社はデジタル一眼レフカメラでのハイエンドモデル(高級機)の開発を進めており、ミラーレス一眼ではあくまでエントリーモデルに絞った製品開発を行っていました。

しかしソニーはかつてよりミラーレス一眼カメラにこだわった製品開発を行い、α7シリーズなどで存在感を示していました。

SONY(ソニー)α7シリーズ徹底解説。4種類のシリーズと全10機種の特徴や性能を比較してご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

ソニーの読みは大当たりであったと言えるでしょう。今やキヤノン、ニコンまでも焦ってフルサイズミラーレス一眼カメラを開発する時代になりましたが、ソニーが長年培った技術というのは圧倒的な技術力として今回発売となったα6400にも活かされています。

他のα6000シリーズとの違い

SONY α6000シリーズ 比較

α6400は、4つのエントリーミラーレス一眼カメラが展開されているα6000シリーズのラインナップの1つです。

今回発売となったα6400以外にもα6000/α6300/α6500が存在します。

α6400は中位モデル

SONY α6000シリーズ 比較

現存する4つのモデルの中でもα6300は、既にα6400の従来モデルということをご紹介してきました。

残る2つとなるα6000とα6500との違いですが、α6000が下位モデルα6500が上位モデルという扱いになります。

そのためα6000は性能が落とされているものの低価格も実現し、α6500は高い性能を保有しているものの高価な価格設定となっています。

両モデルとも発売から2年以上が経過した古いカメラであるため、上位モデルであるα6500と今回ご紹介している最新のα6400との性能差はそこまで感じることはありません。

α6400と他のα6000シリーズのカメラとの比較は下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧になってください。

SONY α6400/6000/6300/6500を徹底比較!初心者向け全4モデルの性能や価格を紹介 – RentioPress

2019年秋には最新のα6000シリーズが登場

2019年10月と11月にはα6000シリーズにおいて最新モデルとなるα6100α6600が発売になりました。

それぞれα6100はα6000を、α6600はα6500をリニューアルする形で誕生しました。

それぞれの実写レビューおよびシリーズ最新モデルの比較はこちらからご覧ください。

SONY α6100実写レビュー。最廉価ながらソニーの最新技術を体感できる待望のエントリークラス最新モデル – Rentio PRESS[レンティオプレス]

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α6400外観レビュー

ここからは最新モデルSONY α6400の実機を使ったレビューを行っていきます。

まずは外観デザインをレビューしていきますが、従来モデルであるα6300から何が変わったのか、どのような進化があるのか徹底解説していきます。

ベースはα6300

先ほどからご紹介しているようにα6400は、α6300の後継機としての位置付けとなります。

そのためカメラボディに基本はα6300から大きな変化はなく、α6300を使用しているユーザーにも安心して新しいモデルへと買い替えを行えるような配慮が行われています。

奥行は約1cm大きくなったが幅と高さは変更なし

本体サイズに関しては少しだけ変化が見受けられます。

α6300からボディの幅と高さは全く変化することなく、奥行きだけ約1cm大きくなったボディサイズとなります。

SONY α6400 小型軽量

α6300時代からボディのコンパクトさには定評があり、手のひらに乗せた様子でこのコンパクトなボディの魅力が伝わるかと思います。

大きくなったものの軽量化を実現

先ほどボディサイズが少し大きくなったとご紹介しましたが、ボディの重さ自体は僅かながら軽量化を実現しています。

従来モデルであるα6300では、約361gの重さでしたが、今回新発売となったα6400は、約359gと2gの軽量化を実現しています。

正直なところ2gの違いというのは手に持った感覚では全く分からないものの、従来モデルから少しだけ軽くなり、ほとんど変わらない軽さを実現しているということは大きなメリットとして挙げられます。

タッチパネル液晶を採用

SONY α6400 タッチパネル

従来モデルであるα6300では、液晶画面にタッチパネルの搭載はありませんでした。今回の最新α6400では、タッチしてピントを合わせるタッチAFや、タッチするだけでシャッターを切ることができるタッチシャッターなどに対応したタッチパネルが採用されています。

タッチパネルが採用されることで、液晶画面上で撮影に関する動作だけでなく、カメラにおける設定なども全て画面上にてスマートフォン感覚で行うことができます。

また、液晶では180度チルト可動式モニターを採用しており、環境に合わせてモニターを可動させることであらゆる撮影スタイルに対応することができます。

カラーバリエーションでシルバーが追加

α6400 カラーバリエーション

従来モデルα6300では、カラーを選ぶことができず、「ブラック」のみの製品でしたが、今回発売となったα6400では、新たに「シルバー」をカラーバリエーションに追加し、ブラック・シルバーの2色からカラーバリエーションを選択できるようになりました。

α6400性能レビュー

外観デザインや機能面についてご紹介してきましたが、ここからは撮影性能に関するレビューを行っていきます。

デジタルカメラとしてどれほどの性能を保有しているのか、従来モデルであるα6300からどれほどの進化があるのかなどを比較していきます。

最新の画像処理エンジンを搭載

SONY α6400 センサー

α6400では、新世代画像処理エンジン「BIONZ X」により高画質撮影を実現します。

搭載されているExmor CMOSセンサーとの連携により、解像力はもちろん、細部にディティールや、発色の部分などで高品質な仕上がりを体感することができます。

ソニーではこれまでフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼の開発を中心に行ってきましたが、そこで培った技術が存分に活かされた画像処理エンジンとなります。

AI機能を搭載したAF性能が最大の魅力

SONY α6400 AF性能

SONY α6400, E 55-210mm F4.5-6.3 OSS, 1/60sec, F25, ISO200, 東京国際空港

α6300の後継機として誕生したα6400ですが、最大の進化ポイントは「AF性能」といえるでしょう。

そのAF性能においてα6400では、AI技術を利用した物体認識によるトラッキング性能が大幅に向上しています。

狙いたい被写体を指定することで、あとはシャッターボタン半押しでカメラが自動で被写体を追尾してくれます。

実際にこのトラッキング性能を試してみると、性能の高さに驚かされると思います。動きの予測がつかない被写体に対しても逃すことなく、素早く正確に追従してフォーカスを合わせてくれます。

AFポイントは169点から425点へと増加

SONY α6400 AF性能

従来モデルα6300では、AF性能におけるAFポイントは169点でしたが、今回発売されたα6400では、AFポイントを大幅に増加させ、425点のAFポイントを実現しています。

この425点のAFポイントは撮像エリアの約84%をカバーする形で高密度に配置されています。

高密度に配置された位相差AFセンサーにより、フォーカス合わせにおいて重要となる「精度の高さ」に自信を持っています。

AF速度は0.05秒から0.02秒の世界最速を実現

これまでAFポイントの拡大によるAF性能の進化についてご紹介してきましたが、α6400では、AF速度の高速化も実現し、従来の合焦速度0.05秒から0.02秒へと進化し、世界最速を実現しています。

とはいえ、正直なところ0.03秒の差というのは体感で分かるものではなく、僅かな差であることも確かです。

そのため、実際に驚くほど高速化を実現したという訳ではありませんが、一つの性能として向上していることは間違いありません。

高い精度かつ高速でピント合わせを実現する技術こそα6400の特長です。

性能の向上によりバッファメモリーも増加

SONY α6400 バッファメモリー

α6400で搭載されている画像処理エンジン「BIONZ X」は、ソニーのミラーレス一眼におけるフラッグシップであるα9や、大人気最新上位モデルであるα7R IIIにも搭載されている最新版となっています。

画像処理エンジンが最新のものであることから、連続撮影時に必要となるバッファメモリーも大幅に増加しています。

従来型であるα6300では、RAW21枚/RAW+JPEG21枚/JPEG Lスタンダード55枚が連続撮影可能枚数でしたが、新モデルであるα6400では、RAW46枚/RAW+JPEG44枚/JPEG Lスタンダード116枚へと進化し、約2倍のバッファメモリーを実現しています。

本格的な動画撮影機としてもおすすめ

α6400では、動画撮影を行うためのカメラとしても非常に優秀な性能を保有しています。

近年発売されたミラーレス一眼カメラでも、動画撮影に関する性能は格段に向上していますが、α6400は全画素読み出しによる高解像度4K動画記録など、優れた性能を自信としています。

コンパクトなボディながら、写真撮影における性能も向上させ、動画撮影においても高い性能を保有しているため、使えるシーンの幅が広いモデルと言えるでしょう。

Bluetooth接続に対応

SONY α6400 Bluetooth接続

従来モデルであるα6300では、Wi-Fi機能の搭載は存在したものの、Bluetoothの搭載はありませんでした。

今回の新モデルであるα6400は、Bluetooth機能を新たに搭載し、スマーフォン経由で撮影した位置情報を取得することができます。

もちろんこれまで通り、スマートフォン上のアプリでの撮影画像の確認、転送はもちろん、リモート撮影も可能としています。

α6400を使った作例紹介

ここからはα6400を使用して実際に撮影した作例をご紹介していきます。

日中・夜間、どちらの環境でも撮影を行っているため、作品の仕上がりの参考になれば幸いです。

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, FE 16-35mm F4 ZA OSS, 1/20sec, F11, ISO1000, 16mm, 東京国際空港

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/2000sec, F9, ISO1000, 50mm, 東京都内

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, FE 16-35mm F4 ZA OSS, 1/80sec, F10, ISO160, 16mm, 東京国際空港

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, E 55-210mm F4.5-6.3 OSS, 1/1250sec, F6.3, ISO160, 210mm, 東京国際空港

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, E 55-210mm F4.5-6.3 OSS, 1/800sec, F10, ISO320, 184mm, 東京国際空港

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/250sec, F11, ISO1000, 16mm, 東京都内

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, FE 16-35mm F4 ZA OSS, 1/20sec, F7.1, ISO6400, 16mm, 東京都内

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/6sec, F7.1, ISO2000, 30mm, 東京都内

SONY α6400 Shooting in Tokyo

SONY α6400, E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS, 1/800sec, F4.5, ISO1000, 28mm, 東京都内

α6400製品仕様表

モデル名 α6400
撮像画面サイズ 約23.5×15.6mm(APS-C)
映像素子型式 Exmor CMOSセンサー
有効画素数 約2420万画素
オートフォーカス方式 ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式)
測距点 425点
常用ISO感度 ISO100~32000
シャッター速度 1/4000秒~30秒、バルブ
連続撮影速度 最高約11コマ/秒
画面 ワイド3.0型/約92万ドット
Wi-Fi搭載
NFC搭載
Bluetooth搭載
大きさ 120.0×66.9×59.7mm
質量 約403g

α6400とライバルモデルの比較

SONY α6400 ライバルモデル

今回発売されたα6400ですが、初心者向けミラーレス一眼カメラの市場において様々なライバルモデルが存在します。

APS-Cセンサーを搭載した初心者向けのミラーレス一眼カメラは、各社が積極的に開発を進める人気ジャンルです。

α6400のライバルとなり得るモデルは、OLYMPUS PEN E-PL9Panasonic DC-GF10Canon EOS Kiss Mなどが存在します。

中でもCanon EOS Kiss Mは、初心者向けミラーレス一眼カメラとして大人気モデルであり、売上ランキングにて常に上位に存在するカメラです。

α6400は、このCanon EOS Kiss Mの壁を打ち砕くことができるのか、今後の勢いで分かれ道となるポイントになりそうです。

α6400とCanon EOS Kiss Mの比較はこちら

大人気ミラーレスSONY α6400とCanon EOS Kiss Mを徹底比較!初心者が選ぶべきカメラを解説 – RentioPress

ついに動き出したソニーの最新エントリーモデル

SONY α6400 レビュー

ここ数年のソニーはフルサイズセンサーを搭載した上位モデルを中心に製品展開を行い、α6000シリーズなどの初心者・中級向けのモデル開発はおとなしい印象でした。

冒頭でもご紹介した通り、α6400は従来モデルであるα6300より約3年の期間を経てリニューアルされた待望のモデルとなります。

初心者向け市場の奪還を狙う

先ほどもご紹介した通り、初心者向けのミラーレス一眼の市場は激戦を繰り広げており、キヤノンのEOS Kiss MやオリンパスのPEN E-PL9、パナソニックのDC-GF10など、さまざまなライバルモデルが販売されています。

今回発売となったα6400が初心者や中級向けのミラーレス一眼市場でどれだけ存在感を示すことができるのか非常に注目の新製品だと感じています。

一眼レフ全盛の時代もミラーレスカメラを貫いたソニーだからこそ、ミラーレス一眼における技術力の差を見せつけるときが来たのだと思います。

SONY Eマウントで存在するレンズラインナップも豊富であり、カメラを長く続ける上でもソニーのミラーレス一眼というのは、非常に良い選択肢だと私は感じます。

α6400は、ユーザーの期待に応えてくれる、高性能かつ安定感のある最新ミラーレス一眼カメラとして人気を集めるでしょう。

α6400は早速レンタルできる

今回新製品レビューとしてご紹介してきたα6400ですが、さっそくレンタルサービスにてお試しできることはご存知ですか?

家電レンタルRentio(レンティオ)では、今回新発売となったα6400を早速レンタルしてお得に使うことができます。

Rentioでは、α6400以外にも人気のミラーレス一眼カメラを豊富に取り揃えており、各モデルの初心者に寄り添った製品レビューも多く掲載しております。

購入前のお試しとしてはもちろん、旅行やちょっとしたお出かけに使い時に便利なレンタルサービスをぜひご利用ください。

[レンタル] SONY α6400 ボディ ミラーレス一眼 – Rentio[レンティオ]

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